この人名シリーズ時々出てきそうですね。
前回書き忘れましたが、三田紀房さんは岩手県北上市の出身でおそらく私より一回りぐらい上の先輩です。
で今回は乃木大将です。日露戦争時に陸軍の指揮を執った方なのですが、この方に対しある理由で最近申し訳なく思っていました。
中学時代、歴史の先生から「乃木大将について知っていることある?」という質問があり、私は手を挙げ「突撃ばかりを繰り返す無能な指揮」と答えました。映画「203高地」のイメージがあったのです。それで正解だったみたいですが、自分が色々人生経験を経てきた中で時折「これは事実なのだろか」と考えることがありました。
人生を生きればいきるほど「事実なんて、実際にその場にいた人しかわからないのではないか・・・。」という思いが強くなっていく一方です。
現在明智光秀が大河ドラマで放映されていますが、彼は地元の人から見れば情け深い優しい武将だったのです。
漫画「るろうに剣心」では尊王攘夷派と佐幕派の争いが回想の形で描かれていますが、当の本人たちは自分が正義であると信じて疑わなかったことが伝わってきます。
話は元に戻って、そう思っていたところ今日読んだ週刊現代に乃木大将が井沢元彦の記事に掲載されていました。井沢さんは過去に似たような記事を書いていたみたいですね。
作家によって乃木大将は無能に仕立てられてしまったというのが井沢さんの主張のようで詳細は次号に掲載されそうです。
過去にあった日大アメフト部のタックル事件のコーチもyoutubeでマスコミの意図的なキャラ造りに不満を話されていました。
人間は一言では決して語れません。ことの善悪は立場や背景でいとも簡単にひっくり返ります。前にも書きましたが人はそれぞれの背景があってそれに基づいて発言し行動しています。一見おかしい理不尽に思うことでも「この背景には何があるのだろう」と一段上に立った視野で考えることができるのはおそらく人間だけであり、そうして考えた結果でるリアクションの積み重ねこそ、理性ある人間社会を築き上げる基礎なのです。