ガンマンとして誇り高いかどうか?

ガンマンとして誇り高いかどうか?

2022年8月11日

現場で一緒に「ルパン三世」という作品を創り上げた、仲間のこの言葉は、「ルパン三世」を知っている誰もがこの言葉に共感するではないでしょうか。

「ルパン三世 PART6 第0話 EPISODE 0 ―時代―」を2021年10月に見た時は、私は何も事情は何も知りませんでしたが、次元の声を聞いた時に直感的に「間違いなく、この声優の最後の仕事だ・・・。」と感じました。

全盛期は過ぎ、次元特有の声のキレ、余韻も正直イマイチで、体がしんどいのだろう、と私にもはっきり分かる声でした。

しかし、小林さんの思いの強さは十分伝わりました。

見たあとに次のツイートをしました。

 

次元の生き方は「コストパフォーマンス」の思考からはほど遠い、非合理な選択の連続で、判断基準はただ一つ「ガンマンとして誇り高いかどうか」ということのみです。

次元は言いました。

 

彼が言う「つまらない時代」とは、具体的には、「コストパフォーマンス」や「割にあうかどうかというような判断基準」が幅を利かすような今の時代の風潮を指していると思います。

「笑い飛ばして」どうするのか・・・。

それは「人生の最後に、自分のこれまでの生き様に本当に納得できるかどうか」を本気で考え抜いて、次元だったら「ガンマンとして誇り高いかどうか」というような思想を貫き通していこう、ということだと思います。

「つまらねえ時代はこっちから笑い飛ばしてやるよっ‼️。」は、小林次元流の、現代人、特に若い人への叱咤激励の言葉です。

この言葉は彼の「さりげない言葉と優しさ」の一つなのです。

人によっては次元の言葉こそつまらない、といういうかも知れませんし、今の現実の世の中そんなことは言っていられない、というかも知れません。

しかし、人はどんなに合理性を追い求めようと、所詮、感情の生きものです。

ある程度、人生経験がある人ならこの考えに異論はないでしょう。

「人生の最後に何を思うか?」

このことをたまに考えながら日々の生活を送っています。

error: Content is protected !!