新型コロナウィルスの現状と今後

新型コロナウィルスの現状と今後

2021年8月6日

 2021年7月31日に以下のツイートをしました。

 現在2021年8月6日現在、「あと数年はWithコロナ時代です。」のフレーズが現実味を帯びてきております。デルタ株のコロナ感染者数が日本全国で1万5,600人超となり、感染拡大の勢いはワクチン接種者の増加を物ともしていません。

 以下の文章は上記ツイートの根拠と、それを受けて、今後私たちの採るべき働き方について、最近私が書いた記事です。


 最近、ようやくワクチン接種が日本でも加速化し、職域接種、集団接種などで若い人でもワクチン接種をする人が増え始めました。

 テレビを視聴しても、感染対策をとって地方で番組を収録したものや、一足先にワクチン接種が進んだアメリカやヨーロッパの国々おいては、マスクなしで会話を楽しむ様子を見かけることもあります。

 このまま、コロナ感染者が減少し、いなくなって来年の今頃はマスクをしなくてもいい楽しい世の中に戻っているのでは…という期待を持っている方もいるでしょう。

 しかし、その期待とは裏腹に、「コロナ禍は当分の間続く」という専門家の見解もあります。

 ワクチンは基本的に希望者に対して接種することになっているので、国民全員が接種するわけではありません。そしてワクチンを接種したとしても、濃厚接触者であれば、感染のリスクはゼロではないのです。

 そのため、これまでの経過を振り返れば理解できると思いますが、常に何人かの人が絶えず感染し続ける状態、すなわちウィズコロナ時代がしばらくの間は続く、と考えられるのです[注1]

 現段階の企業の対応はそれを踏まえたものとなっているとは言い難いものです。2021年6月に、株式会社ネクストレベルが、成人男女500名に対して、「テレワークを導入できているか」を調査しました。その結果、約70%の人は「以前と働き方は変わっていない」と回答しました[注2]

 コロナから完全に身を守るためには、やはり外出自体を控え、人との接触を減らさなければならないので、在宅勤務を一部でも導入している会社や、感染対策を十分に行っている会社に所属しているのが望ましいのではないでしょうか。

 今も、年齢が若くてもコロナの後遺症で苦しんでいる方々が少なからずいらっしゃいます。もし、今は大丈夫でも、そういう状況となれば、家族など周囲の人間を働いて支えることも困難となり[注3]、元も子もなくなります。

 日本人は精神論、根性論を好む傾向があり、日本人の経営者は、コロナ感染のリスクがあったとしも、出社して会社で働いてこそ社員の意味があると考えている方が多いように感じます。

 私が住んでいる東北のある地域では、在宅勤務を導入している企業をほとんど聞いたことがありません。先日も地元のある会社に在宅勤務導入の有無を聞いたところ、「今後、導入する予定は一切ありません。」というお返事でした。

 おそらく、アルコール消毒、空気の換気などの感染対策で十分としているのでしょう。

 それでも東北のある会社で、誤った感染対策が原因の一つとなり、クラスターが発生した事例はありますし、飲食店以外であっても企業内のクラスターは至るところで起きています。

 本当は専門家を呼んで、社内感染防止の指導を仰ぐのがいいと思いますが、企業にそういう余裕があるところは少なく、見よう見まねでコロナ対策をしているところが多いのではないでしょうか。

 私達は、これまでの災害がそうであったように、最終的に自分の身は自分で守るしかなく、自分が今所属している企業が、コロナ対策に理解がなく不十分であると判断したなら、なるべく早く辞めたほうがいいでしょう。

 そして転職するか独立し、自分の裁量である程度、仕事をできる環境を構築していった方が、自分や家族の健康を維持し、幸せに暮らすことができる可能性が高いです。

 最近、政府でも、「フリーランスへの社会保障」が議論され始め、フリーランスの社会における認知度があがっていることは間違いありません。

 コロナは私達に、「自分が本当に納得のいく生き方」を模索する、いい機会を与えている側面もあるのかも知れません。

 

[注1]日経メディカル:「ワクチン接種後の社会はどうなる?」https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t344/202107/570911.html

 

[注2] オフィスのミカタ:「2021年6月のテレワーク普及率を調査!コロナで働き方はどう変わったのか」
https://www.jiji.com/jc/article?k=000000092.000032757&g=prt

 

[注3]COVID-19有識者会議:「新型コロナウィルス感染症後遺症について」
「表1:年齢別のコロナ後遺症患者の割合」参照
https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/6466

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